開発プロジェクト

project report
開発プロジェクト事例

第4話

  • 街づくり
  • 産学連携

まちのコミュニティハウスプロジェクト 【4】厳正な審査の結果、
実施採用案が決定!upload.2020.02.28

中間発表から2か月。
さらにプランに磨きをかけ、
いよいよ最終発表・審査へ

 中間発表での広島女学院大学の教員、ブルースタジオ、トータテ都市開発の 3 者の講評を参考に、各グループが設計案にさらに磨きをかけて、 2019 年 2 月に最終講評・審査会が行われました。最終設計案を見た小林教授は「作品から学生たちが力を入れて考えたことが良く分かりました。プレゼンや講評も盛り上がったと思います。自分の意見を第三者に伝え、質問に答えられるということは真剣に設計に取り組んだからこそです。外部の専門家に見てもらうため、学生たちがこれまで以上のレベルを目指して設計してくれたのがうれしい」と話しました。

 また、学生たちからも「責任を感じながら設計することができた」「建築物が単体で建っているのではなく、そこには地域があるということに気付けた」「教員以外の専門家に見てもらい、現場の厳しさを感じることができた」「講評で自分では気付かなかったことを指摘されて驚いた」など、成長を感じるコメントが寄せられました。

グループごとに磨きをかけた最終設計案を、熱意を持って伝えます。

発表を聞く学生たちの表情も真剣そのもの。

学生たちの渾身のプランを、専門家が入念にチェックします。

学生たちの渾身のプランを、専門家が入念にチェックします。

優秀な作品が揃い、ブルースタジオとトータテ都市開発による最終審査も大変盛り上がりました。

最終発表・審査を終えて。責任感を持ってやりきった学生たちの表情はとても晴れやか。

選ばれたのは地域の方の“
伝統を大切にする心”に着目した
屋台をモチーフにした長屋。
その名も『長屋台』

 ブルースタジオとトータテ都市開発による厳正な審査の結果、実施採用案に選ばれたのは、3 年生の久保田伶玖さん、森川留衣さん、宮地梨乃さんのチームが設計した「長屋台」。長屋をイメージした細長い形状で、イベント時には 3ヶ所に設けられた開口部が屋台に変貌するユニークなデザインです。木の質感を活かした古民家のような雰囲気をまとい、どこか懐かしさを感じさせるデザインも高く評価されました。3 人は早稲田学区社会福祉協議会へのヒアリングで、地域の方の国家公務員宿舎時代に広場で行われていた地域行事への熱い想いを目の当たりにし、「地域の伝統を大切にできる場所」をコンセプトに、設計に取り組みました。

 このデザインに至るまでには、様々な課題があったと話す3 人。一番頭を抱えたのはプロポーションです。事例を調べながら、10 種類以上の案を出し模型を作成し、人々が集い交流する場所のイメージを膨らませ、屋台の機能も備えた長屋にたどり着きました。

人々が集い交流できる工夫がいっぱい
普段もイベント時も賑わうコミュニティハウスへ

 広場に面した部分には庇を跳ね上げると屋台になる開口部を3ヶ所設置。広場と建物はスロープで繋がり、空間全体に一体感を持たせています。ベビーカーや車いすも楽々移動できるユニバーサルデザインです。室内には簡単な調理ができるキッチンを設け、天井の構造梁をあらわしにした古民家風の内装仕上げを想定。菜園に面した建物の反対側は、農家をイメージして縁側風のウッドデッキを採用。農機具を収める倉庫を設け、利便性も高めました。広場側、菜園側、双方から通り抜けることができるようにしたことで、人が回遊する流れを作り、ちょっと腰かけてゆっくりできる縁側を設けることで、そこに集う人たちがコミュニケーションを取ることができる建築空間を提案しています。

 久保田さんは「広場側の開閉部に設けた跳ね上げる庇が屋台の雰囲気を出しています。イベント時だけでなく、普段もお店を出店したり、教室を開いたり、様々な使い方ができると思います」と話します。最も大切にしたことは「開放感」と答えるのは森川さん。「天井の高さや視線の抜けを利用して、狭いけれど視覚的な広さを出すことができました」と自信を見せます。宮地さんは「大きな特徴は細長さ。長屋として、細長い 形を追求したかった」とこだわりを教えてくれました。

 今後は、この実施採用案を実際に施工できる形にするためにブルースタジオとトータテ都市開発で再度確認、修正を行い、改めて学生たちとの打合せの機会が持たれます。

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